あかとんぼ接骨院/おきまち整骨院です。

今日のテーマは、慢性痛の原因についてです。

日本では、慢性痛はおよそ６００万人以上の方が悩んでいます。

慢性痛の多くは神経障害によるものだと伝えられていましたが、その詳しいメカニズムは不明となっていました。

山梨大学医学部の小泉修一教授、自然科学研究機構生理学研究所の鍋倉淳一所長と福井大学医学部の深澤有吾教授の共同研究チームは、神経障害性疼痛（慢性痛）発症の原因となる「グリアスイッチ」を発見しました。

簡単に言うと、怪我をすると知覚神経を伝って脳へ痛み信号が伝えられます。

そうすると脳があるたんぱく質を分泌し、これによって異常な神経回路を作るグリアスイッチがONとなります。

例えば、

①交通事故によって首を負傷し、そのあと数カ月間首や背中の筋肉が異常にこわばる。

②腰を負傷したあとから、ギックリ腰を何度も発症するなどです。

このグリアスイッチによる異常な神経回路は対処しないとそのまま残るようです。この状態では、痛み止めなどの薬はあまり効果を示さないようです。

異常な神経回路は使わないように注意を払えば、自然と神経回路は消失するはずです。

ここから、カイロプラクティック、オステオパシーの観点から異常な神経回路に対する対処は、疼痛逃避姿勢や背骨を動かすことで、大脳皮質一次体性感覚野へアプローチすることです。

参考サイト：

https://www.med.u-fukui.ac.jp/result/27379/