頭痛発作時には医師に相談して適切な薬を服用することが最も効果的ですが、以下のような方法も痛みを抑えるために効果的な場合があります。状況に応じて試してみる価値はあるでしょう。
片頭痛の場合
安静にする
片頭痛の発作が起きた場合、患者さんにとっては立っているだけでもつらいものです。そのような時は横になり部屋を暗くして安静を保つのがよいでしょう。状況が許せば、そのまま眠ってしまうのが一番です。適度に睡眠をとることは、過敏になった脳を鎮痛させ、拡張した血管を収縮させる働きがあるかもしれないと考えられています。
もちろん状況によっては寝ることができない場合もあるでしょう。そのような場合には、座って安静にするだけでも効果はあります。
頭を冷やす
人によっては頭を冷やすことによって痛みを軽くできる場合もあります。頭を冷やすには、保冷パックや氷まくらなどをタオルで包んで、頭の下に敷くようにしましょう。また、何か冷たいものや冷却シートなどを額に乗せる方法もあります。
緊張型頭痛の場合
緊張型頭痛は、マッサージ、お風呂に入る、エアロビクスをする等によってリラックスすることで痛みが抑えられる場合があります。
大前提として、「頭痛に有効な対策は人によって違う」ということを念頭に、あなたにあった対処法を探してみてください。
生活面の工夫による予防
片頭痛を引き起こす誘因は、100人患者さんがいたら100とおりのパターンがあるといっても過言ではありません。ですから、誰にでも当てはまる個別の誘因を挙げることは不可能なのですが、一般的にいえば、普段とは違う生活を続けると片頭痛は起こりやすくなります。
以下に、片頭痛を例に挙げて、一般的によく知られている誘因を整理しました。あなたの頭痛の原因として当てはまりそうなものはないでしょうか?
不規則な生活
頭痛でお悩みの方は、できるだけ不規則な生活をしないようにすることです。食事は規則正しく決まった時間に毎日3回きちんと取り、暴飲暴食は慎んでください。なるべく多くの品目を食べるように心がけるのもポイントです。睡眠も規則正しく取って、睡眠不足だけでなく寝すぎも避けるようにしましょう。もちろん徹夜を続けるような生活もよくありません。
食べもの
チーズ、赤ワイン、チョコレートなどは片頭痛の誘因として挙げられることが多い食品です。ただし、日本人に関しては食品類が誘因となることは少ないようですし、自分にとって問題だと感じない食品については食べても差し支えありません。アルコール類、柑橘類(オレンジジュース)、卵、乳製品、高脂肪食などが誘因になる方も多くはありませんがいらっしゃいます。
その他
雑踏、においや光の強い場所、閃光、食べ過ぎや過度の空腹、雨の日なども片頭痛の誘因となります。また、運動は人によって良い場合も悪い場合もあります。少なくとも過度な運動はしないように気をつけましょう。