腰痛の改善にはストレッチがおすすめです。
しかし、ストレッチの具体的な方法が分からないという人も多いでしょう。
この記事では、腰痛の予防・改善が期待できるストレッチを紹介します。誰でもできる簡単なストレッチなので、腰痛に悩む人はぜひ参考にしてください。
ストレッチに腰痛の予防・改善効果が期待できる理由
ストレッチは血流を促進し、筋肉を柔らかくするため、腰痛の予防・改善効果が期待できます。
ストレッチは血流を促進し、筋肉を柔らかくするため、腰痛の予防・改善効果が期待できます。
現代人が抱える腰痛の多くは、実は原因がはっきりと分からないのが現状です。筋肉のこわばりや筋力の低下など、複数の要因が重なることで痛みが生じると考えられています。
よってストレッチで身体を動かし、血流促進や筋肉の柔軟性アップを促すことで、腰痛の予防・改善が期待できるのです。
ただし椎間板ヘルニアや内臓の疾患など、怪我や病気が腰痛を誘発しているケースも考えられます。怪我や病気が原因の場合、むしろ身体を動かすことが腰痛を悪化させる恐れもあります。
腰痛がひどい場合や長く続いている場合は、ストレッチを取り入れる前に病院で診察を受けましょう。
腰痛の予防・改善におすすめのストレッチ7選
自宅やオフィスでもできる簡単ストレッチを、7つ厳選してご紹介します。
紹介するストレッチは、以下の通りです。
- 腸腰筋ストレッチ
- 腰方形筋ストレッチ
- 脊柱起立筋ストレッチ
- ハムストリングスストレッチ
- 寝たまま足を抱えるストレッチ
- 寝たまま体をひねるストレッチ
- 椅子を使ったストレッチ
1つずつ詳しく解説していきますので、自分に合ったものに挑戦してみてください。
腸腰筋ストレッチ
腸腰筋とは股関節の奥にあるインナーマッスルです。腰と繋がる筋肉なので、腰痛に悩む人は積極的にストレッチでほぐしましょう。
腸腰筋ストレッチは以下の手順で行います。
- 膝立ちの状態から、片足を大きく一歩前に出す
- 前に出した足の膝に両手を置き、少しずつ上体を前に動かす
- 15~20秒間キープする
- 反対側も同様に行う
上体を前に動かすときに胸を張るのがポイントです。
腰方形筋ストレッチ
腰方形筋とは、腰椎を支える筋肉です。腸腰筋と同じく腰回りの筋肉なので、積極的にストレッチを行いましょう。
腰方形筋のストレッチは、以下の手順で行います。
- 四つん這いになり、息を吐きながらゆっくり背中を丸める
- 元の姿勢に戻る
- 息を吸いながら、背中を反らしてお尻を突き出す
- 1〜3を5回繰り返す
息を止めず、大きく呼吸をするのがポイントです。
脊柱起立筋ストレッチ
脊柱起立筋は、いわゆる「背筋」と呼ばれ、頭蓋骨から骨盤に繋がる筋肉です。面積が広いため、腰痛とも大きく関係していると考えられます。
脊柱起立筋ストレッチは、以下の手順で行います。
- 椅子に腰掛けて、背筋を伸ばす
- ゆっくりと腰を後ろにひねる
- 深呼吸しながら20秒間キープする
- 息を吐きながらゆっくりと戻す
- 反対側も同様に行う
背筋を伸ばしたまま行うのがポイントです。椅子に座ったままできるので、オフィスでも簡単に行えるでしょう。
ハムストリングスストレッチ
ハムストリングスは、太ももの裏にある大きな筋肉です。
一見腰痛とは関係なさそうですが、ハムストリングスは姿勢の維持をサポートしています。腰痛を予防・改善するためには、ハムストリングスの柔軟性を保ち、正しい姿勢をキープできる身体を作ることが大切です。
ハムストリングスストレッチは、以下の手順で行います。
- しゃがんで両手で両足首をつかむ
- お腹と太ももをくっつけたまま、ゆっくり膝を伸ばす
- そのまま30秒間キープする
膝を伸ばすときは、反動をつけないようにしましょう。無理に伸ばすと筋肉を痛める恐れがあります。
寝たまま足を抱えるストレッチ
寝たまま足を抱えるストレッチは、以下の手順で行います。
- 仰向けの状態になる
- 右ひざを両手で抱え、ゆっくり胸に近づける
- 痛みの出ないギリギリの場所で20秒間キープする
- 左足も同様に行う
就寝前にベッドで行えば、快眠効果も期待できます。日頃からストレッチを行えていない人は、ぜひ習慣化してみてください。
寝たまま体をひねるストレッチ
寝たまま体をひねるストレッチは、以下の手順で行います。
- 仰向けの状態になる
- 左足を右足の上に交差させる
- 左手を肩の高さに伸ばした状態にする
- 顔を左側に向ける
- 30秒間キープする
- 右足も同様に行う
こちらのストレッチも、足を抱えるストレッチ同様、寝たままの姿勢で行えます。就寝前などのちょっとした時間に取り入れてみましょう。
椅子を使ったストレッチ
椅子を使ったストレッチは、以下の手順で行います。
- 椅子に浅めに座る
- 右脚の膝を伸ばす
- 左脚の膝を直角に曲げる
- 背筋をまっすぐに伸ばした状態で呼吸しながら、体を前に倒す
- 10~20秒間キープする
- 反対側も同様に行う
背中が丸まらないように注意しましょう。椅子に座ったままできるので、デスクワークの合間などに取り入れてみてください。