■肩こりは国民病!
日本人の約6割は「肩こり」を実感していて、女性では約9割が症状を訴えています。
(厚生労働省調べ)
国民病ともいわれる「肩こり」はPC作業や、スマホ、睡眠時間の減少、運動不足などにより、少しずつ増えてきています。
子供には肩こりはないといわれた時代は終わり、
スマホや勉強時間の増量で小学生から肩こりを訴える子どもも増えてきています。
人間は唯一「2足歩行」を行う動物です。
本来地面から近い場所にあった「手=前足」が高い位置にきたことで、重力に引っ張られて肩回りの筋肉が疲れやすく、さらには重たい頭を支えなければならなくなりました。
肩こりは2足歩行で文明を発展させた人間の代償ともいえます。
■知って対策!肩回りの筋肉と骨
多くの「肩こり」の原因は肩回りの筋肉の血流不足によるもの
重要なのは『菱形筋』
肩甲骨と肩甲骨な間にコリを感じて、壁に押し付けたくなることありませんか?
女性に多い『巻き肩』肩が前に入ってしまい、
肩甲骨が前に傾き「菱形筋」が引っ張られたままになります。
さらに、前側の「胸周りの筋肉」は収縮してしまうために、硬くなってしまいます。
肩こりの原因(1)姿勢
肩こりの主な原因は姿勢の乱れによるものです。
日々の生活で、同じ格好を何時間も続けたり、無理な使い方をしている血流が悪くなり肩こりにつながってしまいます。
肩こりの原因(2)枕
枕の高さは自分に合っていますか?枕の高さや硬さが合っていないと、
1日の3分の1に当たる5~7時間ずっと首と肩に力が入った状態が続いてしまいます。
上を向いて寝たときに肩と首が浮かずに肩の力が「スッと」抜けた状態がとれる枕を探しましょう。
肩こりの原因(3)冷え
コリの原因である血流不足は「冷え」によっておこります。
冬の寒い時期に肩がガチガチになった経験はありませんか?
お風呂にしっかり入って体を温めることで肩こりを緩和することができます。
肩こり解消のポイント
東洋医学でコリは「気滞」「痰湿」「お血」が原因と考えられます。
「気滞」 運動不足やストレスにより「気」の巡りが悪くなり、
緊張状態が続きコリにつながります。
「痰湿」 水分の停滞のことで、気の巡りの邪魔をして結果的に「気滞」をおこし、
コリにつながります。
「お血」 気滞が長期間になると、血の巡りも悪くなってしまいます。
血の巡りが悪いことで、コリを引き起こしてしまいます。
…つまり、東洋医学ではコリを解消するポイントは「気滞」を取り除くこと。
呼吸をしっかり行い、睡眠やお風呂などでしっかり体を休めてコリの原因を取り除きましょう。
ヨガやピラティス、散歩などを活用するのもおすすめです。
肩こりのツボ
今回は肩こりにおススメのツボをご紹介します。
どちらも手にあるツボなので、気になるときにペンや指で刺激をしましょう。
【見つけ方】
親指と人さし指の骨の分かれ目のやや人さし指側にあるツボ。
優しくさすり上げると少し凹んでいるところです。
【見つけ方】
手のひらの親指の付け根から手首に向かってさすって指がとまるところ。
魚のお腹のように見えるのでこの名前が付いています。押すと痛みアリ!
毎日少しずつセルフメンテナンスを行い、少しいい感じ♪を感じましょう。