2018/02/07(水)
摂ったほうがいいアブラ、摂ってはいけないアブラ
カテゴリー:知っておきたい栄養の話
from 堅田大介
おきまち整骨院です。
雪がやばいことになっていますね。
みなさま移動される際は細心の注意を払って行動されてください。
今日はアブラについて話していきますね。
まず、アブラと呼ばれるものには、油(常温で液体)と脂(常温で固体)が2種類あります。
1:現代人が摂りすぎて問題になっているのが脂(飽和脂肪酸)
脂肪酸には不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸があります。
(1)飽和脂肪酸について
牛や豚の脂身・バターやラードなど、固形で販売されているものの多くが飽和脂肪酸です。
人間の体温ぐらいでは血液中でサラサラと流れません。エネルギー代謝に必要で、
人間が活動をする上で無くてはならない重要な油なのですが、現代人は摂りすぎているため代謝しきれずに、
肥満の原因になったり血流を滞らせたりしています。
こちらは特に意識して摂取する必要はありません。現代人はむしろ控えるべきだと思います。
(2)不飽和脂肪酸について
脂肪酸の中でも、体内で作ることができない必須脂肪酸を含んでいて、3系(オメガ3)・6系(オメガ6)
・9系(オメガ9)脂肪酸に分かれます。
飽和脂肪酸との違いは、人間の体内温度で固まらないところです。逆に飽和脂肪酸は人間の体温では
固まってしまうので、血中でかたまりになり、血流を悪くさせてしまうことがあるので注意が必要です。
この中でも、他と比べて現代人に圧倒的に不足していると言われるのが3系脂肪酸(オメガ3)です。
青魚などに含まれるオメガ3(DHAやEPA)は、ダイエット・血圧・善玉コレステロール増加・抗炎症作用の
他に、脳の働きをよくするという効果もあり、その必要性が叫ばれている油でもあります。
亜麻仁油に含まれる「α-リノレン酸」は体内で必要に応じてDHAまたはEPAに変化してくれる性質を
持っているので、毎日でも摂ることをオススメします。
・現代人に足りなさすぎて問題になっているのが、青魚や亜麻仁などに含まれる油
(オメガ3脂肪酸などの必須脂肪酸)
(2)絶対にとってはいけない油トランス脂肪酸
アメリカでは「食べるプラスチック」ともいわれているこのアブラは、自然界には存在しない人口で作られた
アブラのことです。その代表例がマーガリンやショートニングです。
「サクっ」とした食感を出すので、日本ではお菓子やパン・アイスクリームに多く含まれていますが、
海外では国を挙げて規制している国がほとんどで、米マクドナルドがその使用を辞めたことで有名です。
発ガンとの関連も報告されており、ほとんどの先進国で「使用量規制」もしくは「表示義務」が
課せられていますが、日本にはその規制がまだありません。
トランス脂肪酸が使われていたとしても、「植物性油脂」や「脂質」という表記の中に紛れ込んで
しまっていて消費者にはその使用量がわかりません。
トランス脂肪酸は消化・分解が非常に難しく、ただでさえ不足しているビタミンやミネラルの大動員を
かけるので、体にものすごく負担がかかりますし、悪玉コレステロールを増やすこともわかってきています。
食事は私たちの体を作る上で必要不可欠ですが、取ることによって体を悪くする食べ物が
日本には多数存在しています。
しかし、日本では食育が遅れており、何を取ったら体に良いのかあまり知られていないのが現状です。
だからこそおきまち整骨院では食に対する情報をみなさまにお届けしたいと思っております!
これからも情報をどんどん配信しますのでお楽しみにしてくださいね。